KOBUNKAN ACT （弘文館進学ゼミACT 小学部）

当塾の読解法のベースいなっている「有坂方式５つの作業」


某匿名掲示板に書く勇気がないので質問に答えてみます。

前に某掲示板にあった書き込みです。

【相談内容１】
息子は中学に上がります。
6年になり数回は100点を国語、数学、社会だったか持ち帰ってきています。
一番悪いのは国語の60点台です。
先生からの学習面評価は普通でした。
なので何か問題があるのかと言えば指摘された事はないので大丈夫だと思っています。

【塾長から】
私が２１歳の時に東京の光が丘の塾で講師をはじめました。

「あなたは高校しか出ていないので国語と理社です。答えだけを読んでいればいいです。余計なことはしないでください」

といわれました。

私はすでに予備校で２年浪人をしていました。

そこで多くの講師の先生との「出逢い」がありました。

塾の春期講習で中１、２の理社、中３の国語を担当させて、「どんなことをするか」で私を採用するということになりました。

塾長に言われたことを破りました。

「生物は暗記ではない理解だ」という視点で中１理科の「植物」を教えました。

中１の生徒は大喜びでした。

「地理では日本の渓流の流域面積と長さ」を扱ったときに信濃川と利根川の本質を教えました。

中２の生徒も大喜びでした。

中３の国語では代ゼミで有坂先生に教わった「５つの作業」を中学生用に砕いて教え、中沢方式（当時はこの名前はついていない）をやるよにいいました。

これが今の読解法と中沢方式トレーニング法のはじまりです。

国語が苦手な中３は期待感いっぱいでした。

結局、塾長が「若いから生徒に人気があるので採用する。大学のことはきかれてもいわないようにね」

ということで塾講師の一歩を歩み始めました。

通常授業が始まって中２国語を持ちました。

ここで「コンピュー-ターテスト」といういわゆる月例模試でこんな偏差値のN君がいました。

英語72　数学74　国語42

先輩の講師は

「Nは理系だ。あの子は国語はダメで。天性がない」

といいました。

この先輩は、会津生まれで、自分で「ボクは白虎隊の生まれ変わりだ」というほど気が荒かったので反論はしませんでした。

N君は私のいうことを真面目に実行しました。

２か月後に

「おかだ先生！国語が！」

と大喜びで報告にきました。

英語74　数学74　国語70

これを塾長が素直に喜んで私を認めてもらえると思いました。

しかし、塾長はN君が大のお気に入りだったので

「おかだ先生、Nは私がやります」

といいました。

N君も塾長が可愛がってくれるので言いなりでした。

１か月半後、事態はかわります。

N君が浮かない顔で私のところにきました。

「塾長のやり方で成績が落ちた」と成績を持ってきました。

もとの成績に戻っていました。

N君は私に「おかだ先生のやり方をやってもいいですか？」といってきました。

「大丈夫だよ。がんばろう」

といって宥めました。

そのあとでN君は都立西高校に進学して一橋大に僅差で不合格、慶應義塾大学経済学部に進学します。

このように国語だけが極点に低い生徒さんは単に学習方法を知らないだけなのです。

多くの塾では読書とか音読とかしきりにいいます。

しかし、国語読解にはやり方があるのです。

私の読解法講座では

「目が先、頭は後」

という有坂誠人先生の「５つの作業」に３０年の指導経験で培ったノウハウを盛り込んでいます。

こんなことがあって私は翌年国立医学部系の勉強をしていながら私立大学の国文学科に進学します。

理由は「塾で国語担当になるため」です。

１人でも国語で悩んでいる生徒さんの力になりたいです