ゴールデンウィーク前後の東京出張。
実家に宿泊して小田急線で通勤していた。
休日の少し遅い朝で小学生をみた。
座りながら「小学生新聞」を読んでいる。
2日連続でみた。
1日目は隣に座る母親が熱心に解説をしていた。
2日目は隣に座る母親がスマホを夢中だった。
おそらく風貌から受験のために読んでいるのだろうと思った。
率直な理由は「まだこんなのあるんだ!」である。
実家の母に訊いたら「小学生新聞は戦後直後から信州のローカル紙にあってとっていた」という。
私も昭和55年の春に塾に入ったときに塾である「小学生新聞」を勧められた。
ここの塾の代表が記事を執筆していたのもあったかと思う。
私は小学校3年くらいから朝日新聞か読売新聞と赤旗日曜版を読んでいた。
赤旗は代々木に住民であるがゆえにお付き合いで政治的思想のある家ではなかった。
「まちがい探し」や「スクープ記事」を読んだり、選挙に出る日本共産党の候補者の学歴が高いのを小学生なりに理解していた。
ひとまず新聞販売店からお試しで購読をすることのなった。
読みやすいのはそうなのだが、あまりにも砕かれすぎていた。
これなら新聞を読んで親や塾の先生に質問すればいいと思った。
そこで、小学生新聞のことをネットで検索してみた。
このネット時代に紙媒体の小学生新聞が珍重されている
小学生新聞の効用をまとめると
・読解力がつく
・時事問題に強くなる
・毎日読む習慣性ができる
・学力の土台ができる
・連載があり読書習慣ができる
・漢字に強くなる
・考察力がつく
・話題性が高い
・写真やイラストが楽しい
・探求力がつく
・語彙力・知識がつく
ようは、「学力が上がる」ということが力説されている。
神話レベルだ。
こんなに過度な期待を持っていいのだろうか?
小学生新聞は万能なのだろうか?
果たした今の時代にこんなに新聞購読に時間をかけていいのだろうか?
私が小学生時代は塾用教材も発達していなかった。
各塾の経験値によってつくられた教材が主だった。
そのため中学受験は「見えないもの」だった。
唯一、今でもある四谷大塚の「予習シリーズ」くらいだった。
そんな時代に社会や国語の「学力」をつけるのには有用だったと思う。
今の時代はネットからの情報や良質なサイトがたくさんある。
また、塾専用教材も秀逸になっている。
また、問題の対策で考察力や探求力はみにつけられる。
時事問題も有用なサイトがあるし、年末に入試作成時期までの時事問題の内容を集めた教材が出る。
あとは、塾の力量である。
新聞に関しては普通の新聞を読んで親から話をきけばいい。
親子のコミュニケーションにもなるだろう。
じゃあ読解はどうなるか?
当塾では「トレーニング法」で読解力、作文力、考察力などがつけられるシステムがある。